Adobeはここ数年でぐんぐん値上げをしております。
2026年3月最新では、最安のフォトプランでさえも、ぐんぐん値上げしています。
(昔は月額980円→1180円→1780円→2,380 円/月!)
コンプリートプランに至っては、月9,080円(約年間10万円)。
「こうなると思ってた」——そう言えるのは、私が2021年にAdobeサブスクを解約し、買い切り型のAffinityシリーズに移行していたからです。
あれから4年以上。現役フリーランスデザイナーとして実務で使い続けた正直なレポートをお届けします。
脱Adobeして4年以上経過しました
なぜAdobeをやめたのか
2018年末の出産後、赤ちゃん育児にかかりきりで仕事をセーブしていた時期に「月数回しか使わないPhotoshopにサブスク料を払い続けるのは損だ」と気づきました。
当時のフォトプランで月1,078円。
もしコンプリートプランが必要になれば年間77,760円(現在は86,880円)。

3年で20万超え?!
しかもAdobeは「年間プランの月払い」という巧妙な罠で一度契約したら途中解約しづらい罠もある。。
巷に溢れる「Adobeを安く使う裏ワザ」(学割・解約引き止め・Amazonセールなど)もありますが、結局いつか定価に戻ります。
特にオンラインスクールを紹介している人たちはアフィリエイト目的が多いので要注意。
そこで、2020年前後からYoutubeなどで脱Adobe系の動画がちらほら出ており、私も買い切りソフトに移行しよう!と決断したわけです。
AffinityPhotoからスタート、気づいたら完全移行へ
2021年、まずAffinityPhoto(V1)をセールで3,000円台で購入。
その安さなので、「実務に使えないぐらいダメなら戻ればいい」と軽い気持ちでしたが——
4年以上経っても、Adobeに戻っていません。
仕事量は育児前の最前線に戻っているにもかかわらず、です。
気づけばV2のユニバーサルライセンスにアップグレードして、がっつりAffinity派になっていました。
その後2025年、CANVAに買収され、Affinity by CANVAに。
なんと予想外の無料化で、V3にアップグレード!!!

数年前に、「AdobeがFigmaを買収する」云々で揉めていた頃から、「Affinityも人気が出たら買収されるかも…」と心配に思っていたんですが、買収されました。予言的中ですが、悪い方向ではなく「無料化」という形になったので、こんな嬉しい裏切りならいくらでも歓迎です(笑)。
そんなわけで。本格的な脱Adobe組となってしまいました。😄
Affinityのメリット
ライセンス形態の変遷で「無料化」した!
V1までは各製品・端末ごとに個別購入が必要でした。(数千円)
V2からユニバーサルライセンスが登場。
Win・Mac・iPadで以下の3本が全部使えるようになりました。

定価15,800円で実質9本分。異様なコスパでした。
そして2025年、CanvaによるV3リリースでPC版(Win/Mac)はついに無料化!!
iPad版はV2のまま継続提供中で、購入済みライセンスはそのまま使えます。
(iPad版V3のリリース・無料化については現時点では未定)
Adobeソフトのほぼ9割は代替になれる

V3(Affinity by CANVA)になってからは、1つのソフト上に
- Photoshop同等機能
- Illustrator同等機能
- InDesign同等機能
が、便利に合体しました。(タブ切り替えだけで行き来できる)
ピクセルモード(Photoshop代替)だと、写真のレタッチ・マスク・選択範囲の基本機能はPhotoshopと遜色なし。
コンテンツに応じた塗りつぶし相当のブラシもあり、これが便利。
また、「AIによる自動選択ツール」も追加されています。
(これはCANVA課金して無くても使えます)
V2から非破壊Raw現像にも対応。
ベクターモード(Illustrator代替)も、データの確認・編集に使用できます。V2まではライブトレース機能がありませんでしたがV3からは実装されたりと、機能追加で不便がないように進化しています。
用途によるかとは思いますが、私のようにWeb制作で使うのがメインであれば「AdobeにはあるがAffinityには無くて困る」といった機能はほとんどありません。
Adobeユーザーなら学習コストは思ったより低い
もちろん最初はAdobeと違うUIやメニュー・機能名に100%戸惑います。
「Photoshopでは●●が出来たけど、Affinityだとどうやるんだろう?」
「イラレでは●●が出来たけど、Affinityだとどうやるんだろう?」
などと最初は迷走間違いなし😅
ただ、メニュー名や場所は違いますが、基本機能の構成はほぼ同じ。
「ゆがませる」「ぼかす」「マスクをかける」「人物の髪を切り抜く」「シャープにする」「何かを非破壊的に行う」等々、ほとんどの一般的に使う機能が使えるようになっているため、Adobeの基本操作がわかる人・すでに業務レベルで使いこなせている人には、ゼロベースではないためAffinityの移行はそれほど学習コストは思っているほど高くないです。
新しいソフトに慣れるためには、「普段Adobeで使ってきてた操作がAffinityのどこにあるか」を繰り返し1つずつ体に慣らして「使って覚える」のみ!
特に今はAIに聞けばいいので、大変ラクだと思います。
最初は大変ですが、慣れたらAffinityのUI操作が標準になってきます。
データ互換性が高い
基本的には、Photoshop・AIデータを開けます。そしてその逆の書き出しもできます。
また、Photoshopのスマートオブジェクトが読み込めたり、Photoshop用のブラシも使えたりしちゃいます。
実務上で「開けない・おかしい」と指摘されたことは今のところゼロです。

仕事でたまにイラレデータの確認をするってケースが多く、そういう「イラレを持っていなくても開ける・編集できる!」という場面で大助かりでした。
だって、「ちょっとしか使わない」のに「Adobeでイラレ(CCプラン)」契約するのは高すぎますから…。
iPad版もかなり高機能(V2)
iPad版はまだV2ですが、ここまでできるのか!と驚きました。
以前入れていたPhotoshopのiPad版は非力な出来で、「やっぱりパソコンで作業しないと無理だなー」と以前悟っていたためです。
iPadならではでペンでスラスラ操作ができるのも◎。
Affinityシリーズのデメリット
チームで使う場合は、他者とのデータ連携には一言必要
業務上でAdobeを使っている人とのPSDデータ共有などの面ではやはり困ります。
お互いファイル自体は開けるけど、制作者の意図通りにすべてが完全に正しく描画されているか片方のソフトしか持っていないとお互いわからないためです。
また、Adobeはチームでオンライン上で、素材や制作中のデータを共有できる機能があります。
そういった連携にも弱いのがありますね。
Adobeユーザーとのファイル共有時は「Affinityで制作・PSD書き出しです」と一言添えるのがベター。
私はどうしても確認が必要な時はAdobeの7日間無料体験を活用しています。

一匹狼フリーランスはあまり困ることは少ないです😅
データ入稿の問題
Affinityデータでの入稿を受け付ける印刷会社はほぼありません。
ただし「PDFで入稿」が主流になっている今、アウトライン化(Affinityでは「カーブ変換」と呼びます)してPDFに変換すれば、ほとんど問題ないとも言われています。入稿先と事前確認を。
プラグイン・アセットのエコシステムはまだ発展途上
ユーザー制作のアドオン(プラグイン)というものが発展すれば、もっと使いやすくなるのかもな~と思いますがそのような機能には対応してません。※公式配布の有料アドオンなどはあります。
Photoshop用ブラシは流用できますが、サードパーティ製プラグインや素材の数はまだ少なめです。
AI機能の大半は有料
Adobeの各機能のAI化の進展も凄まじいですが、AffinityもCANVAに買収されてから、AI対応が入りました。
ただ、CANVAの月額課金(月千円強)で使用できる状態です。
本体が無料なので、安いもんだと割り切って使用するのはありです。
フォントは自前で用意する必要がある
Adobeは「Adobeフォント」もプランに合体していますが、Affinityは無料ですのでフォントまではくっついてきません…
フォントを自前で用意する必要があります。
まとめ:脱アドビ→Affinity移行に最適なのは、こんな方です!
- フリーランス・個人制作者(社内でAdobeを共有する必要がない)
- Adobe使用者とのデータ連携がそれほど多くない人
- 「たまにしかイラレ使わないのにコンプリートプランはきつい」というWebデザイナー・コーダー
- ブロガー・YouTuber・インフルエンサーなど、ライトな画像編集がメインの方
- 普段会社の経費で職場ではAdobeを使っていても、「プライベートではAffinity」というあり方で節約したい方

私個人は、しばらくはAdobeに戻る気はしていません(笑)。
これからもAffinity仲間を増やせたらと思っていますので、啓蒙を続けたいと思います♪
この記事を書いた人

パリスタデザイン事務所のWebデザイナー。
得意分野は、使い勝手についてきめ細やかに考えられたCMS設計・構築。
3児の母でもあります。ゲーム・パソコンが趣味。
好きが高じてEC事業部でPCや自作PCパーツ・ゲーミング関連グッズの販売も行っています。
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パリスタデザイン事務所は、WordPressの構築/カスタマイズを得意としています。
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