【商用OK】脱Adobe後に使えるおすすめ日本語フリーフォントまとめ【現役デザイナーが解説】

Adobe、高いですよね。

月数千円のサブスクを払い続けるのがしんどくなって、脱Adobeを考えたとき——
真っ先に不安になるのがフォント問題です。

Adobe Fontsが使えなくなったら、仕事できなくなるんじゃ?

結論から言います。フリーフォントだけでも、十分戦えます!

ただし、ただ「無料だから」と選んでいると品質や商用ライセンスで痛い目を見ることも。

この記事では、脱Adobe後のリアルなフォント運用術を、フリーランスWebデザイナーがまとめました。

代替フォントの調達先3本柱

1. Google Fonts(完全無料・商用可)

Googleが提供する無料Webフォントサービス。
商用利用OK、すべてオープンライセンスで安心して使えます。

Google Fonts 日本語一覧

日本語フォントのラインナップ(主要なもの):

フォント名種類ウェイト数特徴
Noto Sans JPゴシック9最定番。どこでも使える万能フォント
Noto Serif JP明朝7落ち着いた印象。Notoゴシックとの相性抜群
M PLUS 1pゴシック9やや丸みがあってポップな印象
しっぽり明朝明朝5上品でオールドスタイル。縦書きも美しい
ZENオールド明朝明朝5レトロで渋い明朝体
Zen Kaku Gothic Newゴシック5モダンで読みやすい
Dela Gothic One極太ゴシック1インパクト系見出し用
Zen Maru Gothic丸ゴシック5縦長フォルムで使いやすい丸ゴシック
M PLUS Rounded 1c丸ゴシック9やわらかくてかわいい印象
Yusei Magic手書き1油性マジックで書いたようなユニークさ
さわらびゴシックゴシック1可読性重視のシンプル書体

個人的にはZen Maruが好きです。

英語フォントについては、欧文は元々Google Fontsが非常に充実しています。「Inter」「Roboto」「Poppins」あたりが汎用的でよく使われますが、見出しやバナーにインパクトを出したいなら Bebas Neue もおすすめ。全大文字のスリムなゴシックで、力強いタイトルデザインに重宝します。

唯一の注意点:日本語Webフォントは読み込みが重い。サイト表示速度を意識するならfont-display: swappreloadを設定し、使うウェイトを絞ること。

2:フリーフォント配布サイト(ダウンロード型)

WebフォントではなくPCにインストールして使うタイプ。Illustratorや印刷データ制作に使えます。

主要な配布サイト:

  • コリス(coliss.com) 毎年更新される日本語フリーフォントまとめが有名。2026年版は800種類超え。用途別(商用可・印刷可・同人誌可)がきちんと明記されていて便利。
  • フォントな(フォントフリー) 商用利用OKのフォントに絞って探せる。ライセンス確認が簡単。
  • BOOTH 個人クリエイターが頒布しているフォントも。無料で商用可のものも意外と多い。

おすすめのフリーダウンロードフォント(厳選):

  • コーポレート・ロゴ:企業・サービスロゴ風のモダンでシンプルなゴシック体。Bold・Mediumの2ウェイトあり。そのままロゴに使えるレベルの品質(LOGOTYPE.JP)
  • しっぽり太ゴシック:墨だまりのあるレトロなゴシック。フリーなのに品質が高い(BOOTH・要ログイン)
  • いおゴシックオールド:活版印刷の肉付き感を再現。落ち着いたデザインに最適(BOOTH・フリー版あり)
  • 不知火(しらぬい):筆文字風デザイン書体。教育漢字まで収録で実用的(BOOTH)
  • あんずもじ:全体バランスが整った手書き風。女性向けデザインに好相性(作者公式サイト)

OSのシステムフォントを活用する

意外と見落とされがちですが、WindowsやMacに標準搭載されているシステムフォントも立派な戦力です。

Windowsの場合

特にBIZ UDゴシック / BIZ UD明朝は、もともと官公庁文書用に設計されたUDフォントで品質が高く、商用利用も可能。地味ですが実は優秀なフォントです。游明朝・游ゴシックも落ち着いた品質があり、DTP系の本文用途に十分使えます。

Macの場合

Macにはヒラギノフォント(SCREENグラフィックソリューションズ製)が標準搭載されています。品質は折り紙付きで、デザイナーにも人気の書体です。

ただし注意点があって、macOSやApple製アプリ上での使用はOKですが、印刷入稿データへの埋め込みやPDF配布などの商用利用は本来ライセンスが別途必要です。個人的な制作や画面上の確認用途なら問題ありませんが、クライアント納品物に使う際は念のため確認しておきましょう。

有料フォントをもっと安く手に入れる方法

「フリーで済ませたい」とはいっても、どうしても有料フォントが欲しいシーンはあります。そのときの選択肢を整理しておきます。

おすすめmojimo-manga(フォントワークス)― 年額3,960円

フォントワークスが展開する用途特化型フォントサービス。
なんと、36書体が年額3,960円(税込)という破格の価格で使えます!

収録書体はアニメ・マンガ・同人誌制作向けに厳選されたラインナップで、筑紫アンティーク明朝・UD明朝・ラグランパンチなど人気フォントが含まれます。「フォントワークスの書体を安く試したい」という入門用途にぴったり。

※商用利用ができない利用用件もあるので、利用前にライセンスページで確認を。

LETS(フォントワークス)― 年額49,500円

筑紫書体・くろかね・ラグランパンチなど、グラフィック系の個性的なフォントが充実。

  • 現在の年額:49,500円(税込) ※2021年のリニューアルで大幅値上げになった経緯あり

Morisawa Fonts(モリサワ)― 年額64,240円

旧モリサワパスポートに代わる新しいサブスクリプションサービス。2,000書体以上が使い放題で、印刷・DTP業界での標準フォントをカバーしたいならここ一択。

  • 通常プラン:年額64,240円(税込)
  • 学生向けスタンダードプラン:年額990円(税込) ※学生身分がある方は圧倒的にお得

単品購入という選択肢

「このフォントだけ欲しい」という場合、1書体ずつ買い切りで購入できるケースも。
デザインシグナルの書体など、1書体16,500円のものも多いですが、ずっと使い続けるなら長期的にはサブスクより安くなることも。

番外編:Adobeフォントだけ月565円で使い続ける方法

「完全脱Adobe」にこだわらないなら、実はこんな選択肢もあります。

脱Adobe(コンプリートプランなどの高額支払いをSTOP)しつつも、Adobe InCopy(月々680円 / 年一括払いで月565円)のみ契約することで、Adobe Fontsが全部使えます。

InCopyはライター・編集者向けのテキスト編集アプリで、デザイナーが普段使うことはほぼない地味なアプリですが、IllustratorやPhotoshopを解約してもこれなら、Adobe CCの一員扱いなのでAdobe Fontsにフルアクセスできます。

アクティベートしたフォントはOSにインストールされるので、このアプリ自体は使わないなら使用しなくてOK。
Affinityでもどのアプリからでもそのまま使えます。

InCopyだけ残しておけば3万種類以上のフォントが月565円〜で使い放題というわけです。
「ツールはAffinityに移行、フォントだけAdobeを細く継続」という合理的な運用も実は可能です。

Adobe InCopy公式サイト

実際のワークフロー例:AdobeFontsなしでどう使い分けるか

私の実際の運用をベースにした使い分けの一例です。

【本文・汎用】
→ Noto Sans JP(Google Fonts)

【上品な明朝系】
→ しっぽり明朝(Google Fonts)

【見出しインパクト系】
→ Dela Gothic One(Google Fonts)

【手書き・温かみ系】
→ Zen Maru(Google Fonts)、あんずもじ(フリーダウンロード)

【印刷・DTP系】
→ 游明朝・BIZ UD(システムフォント)

【レトロ・個性的な用途】
→ しっぽり太ゴシック / いおゴシックオールド(フリーダウンロード)

WebデザインならほぼGoogle Fontsで完結し、バナーや印刷物はフリーダウンロード+システムフォントでカバーできます。

フリーフォントを使う際の注意点まとめ

フリーフォントは「無料=なんでもOK」ではありません。使う前に必ずライセンスを確認しましょう。

確認すべき3点:

  1. 商用利用の可否:SNS・ブログ・クライアント納品物に使う場合は商用可必須
  2. 再配布・埋め込みの可否:PDFへの埋め込み、アプリへの組み込みは別ライセンスのことも
  3. 改変の可否:文字の一部を変えてロゴにする場合は要確認

Google FontsはOFL(Open Font License)が基本なので、ほぼすべての商用用途でOKです。フリーダウンロード系はそれぞれのサイトの規約から個別確認が必要。

まとめ:脱Adobe後のフォント環境はこう作る

  1. Google Fontsを基本ライブラリとして整備する(Noto Sans JP・しっぽり明朝は必須)
  2. フリーダウンロードフォントをデザインテイスト別に少しずつ蓄積する
  3. システムフォント(BIZ UD・游書体)を印刷・DTP用に活用する
  4. どうしても欲しい有料フォントは単品買い切りが、サブスク課金も検討する

「フリーフォントは貧乏くさい」は昔の話。Google FontsやフリーDL系フォントの品質は年々向上していて、使い方次第ではプロの有料フォントと遜色ない仕上がりになります。

まずはNoto Sans JP+しっぽり明朝の組み合わせから始めて、徐々に自分のライブラリを育てていくのがおすすめです。

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